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体重わずか190g生後3週の子猫にFIPの診断が出た日に起きたこと

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9日間の白三毛ちゃん

体重わずか190g生後3週の子猫にFIPの診断が出た9日目までの出来事【保護子猫】

白三毛ちゃんのこと

こんにちは、世話人のsayaです。
悲しいお知らせが続いているような気がします。
力及ばず、白三毛ちゃんが旅立ってしまいました。
先週赤ちゃん3猫さんがやって来てくれたばかりのところ。ぱおんのこともあり、しばらくミルクボランティアもお休み状態になっていましたが、復帰第1期生ということで楽しんで精一杯がんばらせてもらおうと思っていた矢先・・・
白三毛ちゃんの体重がなかなか増えない様子。愛護センターへ引き取りに伺った時から少しお腹がゆるいようですとは聞いていました(その日は保護2日目だった)
うちに来て1~2日目は割と順調に兄妹みんなでミルクを飲んでいました。が、やっぱりお腹の具合含めミルクを飲む量も少ない・・・1番小さかった体が兄妹ふたりと比べさらに小さく感じます。
でもお腹が空くとすごく大きな声で鳴いていてズンズン歩き回ったりも。ただ飲む量は少ない。
もうこれは回数でカバーしていくしかないと約2時間おきの授乳、人間も猫もふんばりどきです。そして哺乳瓶からシリンジに変更。ふたりとは隔離してひとりのお部屋に変えました。
今の時期は寒暖差もあって室温・保温にもすごく気を使います。

もちろんこういった子猫さんは今までも居て、調子が戻れば一気に食欲も回復し元気に成長していくパターンも多いです。
でも何となく嫌な気持ちと不安を感じ、早めに動物病院へ。今回は乳飲み猫にも積極的に対応してくれる先生がいる病院を選択。
その日は栄養補給と授乳アドバイスをもらい、まずはお腹を整えようとなりました。
2日ほどはそれで様子を見ていて少しですが体重も増加。
でもやっぱりまたお腹がゆるくなってきた気が・・・

様子を見るよりもすぐに再度診察へ。ガス溜まりだったお腹の一部に腹水がほんの少し見えると・・・やはり嫌な予感は的中してしまった。体重わずか190gの生後3週ほどで「FIP」の診断が出ました。
こんなに幼いのに・・・そんなことってある!?
でもFIPは昨今寛解する病気となってきています。希望はある、やるしかない。
というか今までは「育たなかった子」と終わっていたことも「見つけられる病気」になって来たんです。きっとこの世の中、診断はついてなくてもそのまま残念な結果となっていた子は今までにもたくさん居たのでしょう。

早急に先生も治療開始ですぐに処置、さすがお薬も常備しているからとその日のうちにとりあえずの分を調合し治療スケジュールの方針もその場で決めて来ました。
(FIPのお薬は取り寄せとなるケースがほとんどです。そして連日約80日間の投薬が必要となる。ここでは長くなるので割愛)
そしてやはり高額な薬ではあるので、そういったことも色々アドバイスもらって1番いい方法をとれるよう進めてくださりました。勉強になります。
迷わずにすぐ先生のところへ来てよかった・・・
*私たち調べでは、種類も色々あるので安ければ良いという訳ではありません、その時は良くても重度な副作用が数年後に出てくるかもと言われるものもあるので注意が必要です。

そんなこんなで家に帰って来て白三毛ちゃんも少し寝かせようと・・・1~2時間後に様子を見たら顔色が悪く…低体温に。さらに急いで温め直し、病院へ電話。再度午後の診察1番で駆け込みました。
先生もこれ以上手の施しようがなく本猫が乗り越えてくれるか…と。もちろん私も何ができる訳でもないと頭ではわかっていました。190gの子にできることなんて負担も半端ない。
先生も看護師さんもすごく忙しいのに「酸素室に入れて病院が開いている時間だけでも預かって欲しい」とわがままを言ってしまいました。
微々たることでも白三毛ちゃんの呼吸が少しでも楽なように過ごせたらと思ったんです。
でもやはりダメだった・・・先生からも「残念だった」と夕方に電話が来ました。

家で兄妹たちの近くに居た方がよかったのかな。答えが出ません。
ついさっきの午前中にFIPという診断と方向性も決まったばかりだったのに、それが何よりもすごく悔しい本当に悔しい。治る病気だったのに。
きっと保護された時からすでに症状は出ていたんだと思います。ちょっとずつ小さな体を蝕んでいたのだろうと。体力が持たなかった、でも絶対に諦めたくなかった。悔しいです。

一緒に居れたのはたった1週間だったけど、少しでも楽しかったなと思ってくれていたらいいな。
残った兄弟ふたりはとても元気で順調に過ごせています。どうかこのまま無事に成長してってほしい。いや成長してもらいます!
正直まだまだぴよとぱおんのことも心にあって、今回もまた・・・となるとしんどい気持ちもあります。なにせやるせない・・・無力だなと。

はじめて知ったこと

白三毛ちゃんのことはものすごく残念で苦しいのですが、乳飲み子であってもこうして原因を特定できるケースもあるんだと。病院選びも大事だなと改めて感じました。
今回は乳飲み子や重度疾患等の子も積極的に対応してくる先生だからか、各ポイントをつけばFIPだとわかるそうです。慣れていない先生だと見落としたり誤診も多いということもコッソリ教えてくれました。
検査機関に出したからといって100%ではないそうで。
そして腹水=FIPだとすぐに診断を勝手につけてしまう獣医師も居るそう。もちろんFIPは時間勝負だから急ぐことも大事だけど・・・
実は全く別の病気だったのに大金を叩いたあとに、先生の元に泣きついてセカンドオピニオンにくる飼い主さんも居るらしい。蓋を開けると全く違う病気だったのにFIPの薬をずっと飲み続けていた・・・ってことも。なんてことだ!
色んな病院へ通ってみて、先生と話して、しっかり見極めましょう。
少しでもおかしいな?経過が良くないかも?と思ったら手を変えるのも方法です。
って偉そうなことばかり書いていますが、本当に日々勉強です。
子猫さんたちのことは絶対に忘れないし絶対に次に繋げられるようにしていきたい、そんな想いです。
暗いブログとなってしまいましたが、これからも引き続きあたたかく見守ってください。
よろしくお願いいたします。

パパの独り言

出来事には、タイミングがあるのだと
思います。
ぱおんのこと、白三毛のこと
白血病のことFIPのこと
身近に起こったことは偶然ではない
そう思うことで、これから自分たちがどうしていくのか?に結び付きます。
まだ書けていない白血病のことと今回のFIPのこと
みなさんにも共有できればと思います🐻

文中に子猫を温めるという話がありますが、誤解してほしくないのは、何でもかんでも温めればいいわけではありません。
状況を見てとなります。長くミルボラをしていれば今温めた方がいいかどうかなんとなくはわかりますが、それでも過信しては絶対ダメです。
あくまで仕方なく私たちが判断して行うのは獣医師先生のアドバイスがきけない時。
よく勝手な判断で獣医師のまねごとをするSNSをよく見ますが、絶対に真似も参考にもしないこと。どんな状況なのかによってやるべきことは変わるから聞ける時間ならまず動物病院に相談してください。
ちょっとの掛け違いで子猫のいのちは一瞬で無くなります。経験は大事ですが経験がどんなにあっても子猫の対応は100%じゃないだから「正解を言ってる風」なことは参考にはしてもいいけど信じすぎちゃダメです。もう一つ、どんなに経験値が高く、勉強熱心な獣医師であっても解明できていないことがあるわけなので100%ではない。違和感を感じたらセカンドオピニオンに行きましょう!セカンドオピニオンはただ2件目に行くことを言うのではありません。そこにはない設備で、確定診断に近づけるかどうかで判断しましょう。同じような設備の病院に行ってもまったく意味がないとは言いません(たまに名医がいる・・・でもほぼいません)が設備でわかることも多いです。

数日でしたがここまで頑張れたのは奇跡的だったそうです
普通は診断がつく前に原因不明で力尽きてしまう
「食べる」ということはほんとにスゴイことだと
改めて思います。
食べたい!気持ちは飲む量は少なかったけど強かったと思います
ばんちゃんもそうです
ばんちゃんも食欲がない猫だったら
今ここにいないと思います。
未だに食欲は強いから頑張っている
よく食事制限をしている方を見ますが私としてはする必要がないと思っています(正常な猫はです。)
もちろん、太り過ぎはよくない
人間と同じです。
人でも食事制限をしている人は、太りすぎている場合や医者から食事制限をされている人くらいですよね。
若いうちは、運動量もあるし、成長しているから筋肉や骨・・・になります。
成長段階でそれを止めるとどうなるでしょうか?
弱い子になると思いません?
化学調味料バリバリのモノばかり、ジャンクフードばかり食べていたらどうなるでしょうか?

フードメーカの表記も悪いかもしれません。
裏面に目安の量と書かれているモノもありますがあくまで目安
猫もそれぞれで食べても太らない子もいればちょっと食べて太る子もいる。
消費カロリーが違うんです。
食べることは生きるコト
食べるものは体を構成する成分になる

誰かに言われた
獣医師の書いた本に食べ過ぎはよくない(食事制限をしましょう)を信じて
・・・と他の影響だけでなく
自分で考えてみましょう

参考にして、結果を気にせず、盲目的に実行するだけは「考えている」とは言いません
参考にしたことを実践したけどうちの子にはここを改良した方がよさそうだと
家猫の状態や様子を見て変化させることを「考えている」というんです。

言われたことをただやるというのは単に思考停止
「この子のコトを考えて・・・」という人に限って
思考停止状態の誰かに言われたこととだけやっていることが多いです。

毒親になるかどうか?
人間界でも同じではないでしょうか?!

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sayaママ

sayaママ

Instagramとブログ担当

幼少期からほご猫と暮らす環境。現在は3猫のママ。 デザイナー・猫ホテルとミルボラの世話係。

  1. 体重わずか190g生後3週の子猫にFIPの診断が出た日に起きたこと

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2022年6月15日追加

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