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肥満と麻酔のリスク

獣医師ブログ

肥満と麻酔のリスク

麻酔をかけると
意識がなくなり、強い痛みのある手術など
強い侵襲性の処置を耐えることができます。

しかし、麻酔薬の量が多すぎると
麻酔から覚めることができず、
死んでしまう可能性があります。

適切な麻酔量を使用することは非常に重要です。

しかし、
肥満の猫は通常の猫以上に麻酔の適正量を見極めにくいのです。
なぜかというと、
体に脂肪が多いからです。

麻酔薬は脂肪にたくさん解ける性質を持っています。
麻酔薬が体の中に入り、
血管そして脳に届くと麻酔が効いている状態になります。

体に脂肪が沢山あると、
脳に届いて欲しい薬が脂肪にどんどん吸収されてしまい、
脳に適切量が届きにくくなります。
そのため通常よりも多くの麻酔薬が必要となります。

それだけではなく、麻酔を吸った脂肪は
タンクのように麻酔薬を保存してしまいます。
脂肪の中に貯蔵された麻酔薬は、
時間をおいて徐々に体に浸透していくのです。
なので麻酔がなかなか切れることなく、
覚めにくい状態に陥る場合があるのです。

ミルクボランティア🍼※2025.4.11現在  ▶2025年|卒業:00猫 在籍:ばんちゃん   ▶2024年|卒業:27猫   ▶2023年|卒業:22猫  ▶2022年|卒業:30猫  ▶2021年|卒業:40猫  ▶2020年|卒業:45猫 《nekodea》ミルボラ・デザイン・イベント企画 《宿と猫》ねこホテル&シッター・ステッカー販売 my family🐈 だいず🤍あずき🤎くろまめ🖤 居候🐱ばんちゃん

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