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猫のコト

【ねこホーダイ】猫についてのまとめ【殺処分とか】

はじめに

「ねこホーダイ」炎上していますが
「殺処分」にフォーカスされすぎている気がします
環境省の殺処分の推移を後でまとめたもの掲示しますが
これって表現も悪くて殺処分の中身があることがわかりづらいんです
それも見てほしいなぁと思います
話を戻しまして・・・
それで議論がおかしな方向に行き、最後は「かわいそう」とか
思考停止状態で「それもいいんじゃない」みたいになっている気がします

大事なのは基準になる数字を明確にして、
仮説を立てながら未来を創造する方が
猫のためにつながるのかなと思います
※その数字が正しくないかもしれないので推測することも必要だと思います

今、炎上している「猫のサブスク」
わたしは、アイデアとしては賛成だけど
これをアプリとしてアップロードするまでに
もう少し考えるべきものがあったんじゃないの?!と思っています
怒りに身を任せて書いてしまった前回のブログに
問題点をザーッとかいてあり、
こういうところがダメなポイントというまとめ方をしていますのでまず見てください。
逆に言えばダメなポイントが変わればいいサービスになりえる可能性は高いと思っています

前のブログ

入り口を軽くしてこれまで興味が持てなかったりちょっとが踏み出せない人には
このサービスは有効的でさらに猫にかかわる人の新規獲得にはいい影響もあると考えています

ただその一方で、審査が緩すぎることで起きる虐待やネグレクトがすごく心配。
あまりオープンな場で凄惨な場面を見せたくはないので興味がある方はググってください。

たぶん現場を見た方はここを気にしているはずです。
もっと言えば虐待や遺棄はすごく立件しずらい犯罪でもあります。
なので潜在的に虐待をしている人結構いるんだと思います。
もちろんどんなに審査を厳しくしてもそういった人を100%見抜くことはできないけど
明らかにおかしいというのはさすがになんとなくわかります。
それでも防げないからどんどん厳しくなるんだと・・・
わたしもそういったなかなか譲渡につながらないということをやり続けても意味がないと思っているので
もっと猫に興味を持っていただける人を増やす活動をしています

猫ブームだから猫を迎える人が増えたと考える人は多いと思います
ただペットフード協会が毎年出している実態調査ではそういうわけでもないんです
2021実態調査
もちろん推計ですが一定の指標にはなると思いますので参考にどうぞ
猫は約900万頭で微増・横這いです。新規飼養数はここ数年増加傾向と言えるかと思いますが・・・

まぁ何が言いたいかというと
わたしも含め猫スキは世の中みんな猫スキと考えガチなのですが・・・そうじゃない現実です
日本の世帯が5340万世帯(平成27年)※その前のデータを見ると世帯人数は微減少傾向で世帯数は微増傾向なのでこのくらいとします
そのうち猫は545.9万世帯で飼養されています。つまり約10%くらい
同じく猫スキだけど飼えない人とかを入れてもそこまで多くないんじゃないかなぁと思っています
その逆も同じくらいいるだろうと考えています(勝手に)
それが審査なしで自由にってなると虐待目的は少なからずふえるんじゃないか?とかどうしても考えちゃうんです

実際、人を見るって私はできないって思っています
いろいろなモノに惑わされるから・・・
こういうサービスに私が希望を持っている部分としたら
統計がとれる仕組みが作れれば一定数「危険値」みたいなものは出せるんじゃないかと思っています(さくらチェッカーみたいなものです)
これはアプリ経由じゃないとむしろできません。つまり個々や団体単位でいくら注意しても人が見抜けない以上過去判定がなかなか難しいからです。
アプリでチェッカー機能があればこの人はここ1~2か月で10匹くらい引き出してるとか「時間軸」「匹数」「地域」・・・いろいろな基本データから危険度が出せるかもしれない
こういった可能性も秘めているモノでもあるんです。

はじめに2

長々と「はじめに」を書いてしまいましたが
・共通言語の「基準数値」をつかって
・問題点を整理して
・どうしたらこのアプリが有効的になるか
そこを考えてみませんか?

猫の問題ってすごく嫌だなぁと
猫のコトをやってる身でも
個人的に思うのは
正義と悪で語られやすいってことなんです
つまり誰かが悪くて誰かが正しいってコト
そうじゃなくてこれのコレはダメだけどいいところもあって
ここさえ変わればめっちゃよくなるよねー
みたいな前向きなことが起きないと

ただ動物関係の人は頭のおかしな人しかいない
ってなると思うんです

それと反対意見のコトを聞かない
これが一番問題で
キライな人がどう思うかが結構重要で
それを解決していくことが
猫のためにもいいコトなんだとこれも勝手に思っています
否定されるのはイラッとしますが
その中には「たしかに」そうかもなぁという部分もあるんですよねー
言い方は考えろや!って思うことはありますけどね🐈

あっあと
この先、環境省のデータをもとにまとめたモノを提示しますが
環境省の数値に少しづつズレがあるように思えます
引取りから返還と譲渡を引くと普通なら他に数値がないので殺処分数になるはずなんですが
微妙にづれています。ただ誤差範囲として今回はお考えいただければと思います

【猫】引取り・処分状況(2020年)

引取り拒否だったりデータでは見えないコトというのは一旦ここでは触れませんが
頭の片隅では考えてみてください😻

考察

ざっくりいうと殺処分は減少傾向・譲渡は増加傾向・引き取りは減少傾向です
ここで何を思うか?ということなのですがあくまで私の考え。
法律の改正により行政は収容動物に対してできるだけ新しい飼い主を見つける「努力をしなくてはいけない」という条文ができています
「努力」なんです。つまり努力しているといえばそれでいいわけで・・・現実何もしないで今まで通り殺処分を事務的にしている行政もまだまだあります。
でも、多くは努力をするようになったんです。

処分数の中身

処分数は返還数+譲渡数+殺処分数
なんですが、なんか違和感が結構ありますよね
飼い主のところに戻っても譲渡しても処分
そして字面的に似ている殺処分
その殺処分も大きく3つに分かれます
細かくは図を見てもらいたいのですが
簡単に言うと
①治癒の見込みのない病気だったり狂暴すぎて譲渡対象にできない猫
②①以外で譲渡できないもしくは収容スペースがない猫
③引取り後の死亡
と別れるんですがこれ全部を殺処分とカテゴライズしているんです
実質、譲渡した猫は置いておいて「譲渡可能だったけど」殺処分された猫の数値は②の5713頭になります

なので2万頭引き出せば殺処分がなくなるんでしょとかはちょっとずれた議論です
そして、保健所は衛生的に地域を保つ役割があるので、狂暴で危険になった(想像できないかもしれませんが触れないくらいスゴイ猫も一定数います)猫や治癒の見込みがない猫はどちらにしても譲渡できないし
収容されているうちに亡くなる猫は結構います。
・治癒の見込みがない猫を殺処分しないで何かできること
・狂暴なネコを数年かけてでも譲渡できるか終生見れるシェルターを作る
・純粋に収容スペースが足りない問題(譲渡が決まらない猫が多くなる)
ゼロにするということはこれらの解決が必要なんです。
つまり飼い主を見つけるだけじゃ解決できない問題を含むのでそれらも議論しないと
このサービスができたから殺処分ゼロになるよねという議論はできないんです(そういう議論も見れたので念のため)

福井県は殺処分がゼロですがその裏側は結構な努力を県の委託事業者である協会がしています
そこで働く福井の愛護センターでは、増床もしながら、これまで殺処分になりがちだった幼猫を時には家に持ち帰ったり合間合間でミルクをあげたり
獣医師のボランティアが定期的に来てできる限りの治癒に努めたりしながら
ボランティアと連携してギリギリ命をつないでいます。譲渡も積極的に行ってやっとゼロなんです。

数値で語られやすいんですが・・・
それも大事だけど
そうじゃない部分
一つの命をつなぐ大変さも少しでいいので理解してほしいんです
わたしはミルボラをしていますが1猫を100gくらいから約1キロに成長させるのに2か月くらいかかります
大変とかつらいとかは言いませんが
簡単には考えてほしくないし簡単じゃないんです。
かわいいけどね😻

【猫】引取り・処分状況(2004~2020年)

●動物愛護管理行政事務提要の「殺処分数」の分類
【PDF】

もう一つ知ってほしい

キラーワード的に殺処分が使われがちですが
それ以外、ロードキルの問題。
簡単に言うと道路での事故などです。

こちらが推計と41都市の実測値になります

ロードキル推計(2019年推計)

289572頭
41都市合計(実測値)53736頭

上記推計値の計算は下記の通り
人口10万人あたり遺体回収数は229.4頭(41都市平均)
日本全体での遺体回収数の推計は、289,572頭(※1)
※1 ※229.4頭/10万人×1億2623万人(2019年4月人口)=289,572頭
認定NPO法人人と動物の共生センターより一部抜粋
下記ページよりより詳しい内容をご覧ください

元のデータ

ロードキルについて思うこと

なぜこの数値を知ってほしいか
2020年の実質の殺処分は14,975頭です。
ロードキルは41都市の実測値でも53,736頭
これをごにょごにょNPOの方が計算して推計した数値は何と289,572頭

この数値を見てどう思いますか?

これはあくまで事故等で回収された数値からの推計値です。
つまりこれの数倍?数十倍?もっと猫は外にいるということです

まぁまぁいますよね
別にググって頂ければわかるんですが
猫はめっちゃ増えます
環境省が出している推計値では1匹のメス猫が3年後には2000頭以上に増えると試算しています。
多頭飼育崩壊の家主がたぶん一番言うセリフはこんなに増えると思わなかっただと思います
なぜか?
猫は生後6か月後くらいから出産が可能でさらに年間3~4回出産が可能で出産あたり6匹前後の子猫が生まれるといわれています
そしてさらに生まれた子猫も6か月後には同じ状態になるので加速度的に増えるわけです。

いい加減な飼い主が知識なく増えるとある意味危険なんです。
だからただ気軽に増やせばいいっていうものでもない

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nekodea*宿と猫

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ミルクボランティア🍼※2023.10.10現在 ▶2023年|卒業:13猫 在籍:07猫+ばんちゃん ▶2022年|卒業:30猫 ▶2021年|卒業:40猫 ▶2020年|卒業:45猫 《nekodea》ミルボラ・デザイン・イベント企画 《宿と猫》ねこホテル&シッター・ステッカー販売 my family🐈 だいず🤍あずき🤎くろまめ🖤 居候🐱ばんちゃん

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2022年6月15日追加

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