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獣医師ブログ

猫が大動脈血栓塞栓症になる原因

前回の続きです
まだ読んでない方はそちらからどうぞ
前回の記事コチラ

そもそも普通は血管内をスムーズに流れている血液が、
なんで塊になってしまうのでしょうか?

一つ目は
血流の速度がゆっくりになり、
停滞することで血液は固まりやすくなります。

人間でもずっと同じ姿勢でいることで、
血流の動きは鈍くなります。(エコノミークラス症候群)

二つ目は
血管や心臓の壁が傷つくことで血液の塊ができやすくなります。

三つ目は
血液を凝集させる材料などが増える
と血栓が作られるようになります。

原因として一番多いのが
心臓に関する疾患が一番多いです。

例えば猫で多い肥大型心筋症という
心臓の筋肉が分厚くなる病気が背景にあることが
多いと言われています。

心疾患が約6〜7割、
その他は甲状腺機能亢進症が原因が1割、
腫瘍が原因であることが1割
と言われています。

どれもシニア期に多い病気です。

ここで覚えておいて欲しいことは、
大道脈血栓塞栓症という病気が現れるのは
突然ではあるが、
その原因となる疾患は
ずっと前から
猫が抱えている、
ということです。

この病気になった猫の多くのオーナー様は
来院時に
「特に基礎疾患はない」
と仰います。
でも違うのです。

「ない」のではなく「見つけられてない」
ことが多いのです。

つまり、
病院で定期的な健康診断か、
何か別のきっかけで検査をしていたら、
心疾患でも、甲状腺機能亢進症でも腫瘍でも、
原因となる疾患に対して、
前の前からアプローチできていれば、
大動脈血栓塞栓症は防げていたかもしれない、
ということです。

もちろんそれらの治療をしていたとしても
100%防げる病気ではありません。

前もって心構えができること、
いざいうときの対応を取れること、
後悔する要因の一つなすことができる
と考えてます。

猫が大動脈血栓塞栓症になる原因

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nekodea*宿と猫

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2022年6月15日追加

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