YouTube・Instagramは毎日更新。ブログは不定期更新。
肥満と麻酔のリスク
肥満と麻酔のリスク
麻酔をかけると
意識がなくなり、強い痛みのある手術など
強い侵襲性の処置を耐えることができます。
しかし、麻酔薬の量が多すぎると
麻酔から覚めることができず、
死んでしまう可能性があります。
適切な麻酔量を使用することは非常に重要です。
しかし、
肥満の猫は通常の猫以上に麻酔の適正量を見極めにくいのです。
なぜかというと、
体に脂肪が多いからです。
麻酔薬は脂肪にたくさん解ける性質を持っています。
麻酔薬が体の中に入り、
血管そして脳に届くと麻酔が効いている状態になります。
体に脂肪が沢山あると、
脳に届いて欲しい薬が脂肪にどんどん吸収されてしまい、
脳に適切量が届きにくくなります。
そのため通常よりも多くの麻酔薬が必要となります。
それだけではなく、麻酔を吸った脂肪は
タンクのように麻酔薬を保存してしまいます。
脂肪の中に貯蔵された麻酔薬は、
時間をおいて徐々に体に浸透していくのです。
なので麻酔がなかなか切れることなく、
覚めにくい状態に陥る場合があるのです。