福井から発信!猫をテーマに、アイデアをカタチに

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防災・救命

福井の猫ボランティアとして考えているコト「令和6年能登半島地震」

【実際の画像も含みます】
もし、見たくない方は別のページに移動してください

先日、ブログを書きましたがその続きです
※現地の情報や写真を含みます

まだ読んでない方はまずはこちらをどうぞ
前回のブログ

人命優先だけどできるコト

福井県としても人命優先という部分で県として様々な支援をしています。
動物はどうしてもそのあとになります
状況が把握できない・人が足りない→人が優先
人がたくさんいて状況も把握できればもちろん同時進行も可能なはずです。
そのためには準備が必要。緊急時の対策にはまだ動物が入らないんだと思います。

例えば、DMAT。

災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team の頭文字をとって略して「DMAT(ディーマット)」と呼ばれています。

災害が発生した時点で、指定病院・隊員・県などに連絡が行き、素早く動ける体制がすでにあったりします。
なにごとも準備があると被害を最小限に抑えるコトができ、守れる命が確実に増えます。
「もし災害が起きたら」を想定することや実際に災害が起きた経験から進化を続けるので今回よりは次とさらに体制が強くなります。
動物もこういった動きは本来は必要なのだと思います
現状だと県の担当職員ですら、地元の動物関係者と連携が中々とれていないんです。
それが事前にチームが出来上がれば確実に今より動きは早くなります。
今、要請もないのに目立つことが目的で入ってきている団体や個人ではなく事前に
シュミレーションや訓練をしている人達です。
それが実現できれば、優先順位は変わらないと思いますが、時間軸で動物の命が今より守られるはずです。
すぐにはできないかもしれないけどゆくゆく行政ともDMATのように事前に連携を前提とした動きをとれるようにするために
「fastふくい被災動物支援チーム」を作りました
※Fukui Animal-rescue Support Team
ファストには早いとか優先という意味があります。
早く優先的に動けるようにしたいという思いもありました。
今回、準備なく災害になり、連携もとれずなかなかもどかしい中、県の待機を聞くしかない
それを変えていきたいですね👨

行政としては安全確保が第一です。今いろいろなところが要請なく入ってくるとその対応にも追われるし
もし再び今災害が起きたら、崩落などで二次災害に巻き込まれたらさらに大変になります。
また、県外から災害の時は空き巣もたくさん来るといわれています。県外ナンバーというだけで不安になる方もいます。
周りの動物関係の団体や個人の方はホントにモヤモヤすると思いますがみんな同じなのでご理解いただければと思います
ただお身内の方で被災して直接、やり取りをされて、一時預かりや保護はしてほしいと思います。
私があくまで言っているのは闇雲に入って「さぁどうする?!とりあえず捕獲」的な人です。
闇雲に捕獲して県外に連れて行くと飼い主さんと出会えない可能性が増えます。できるだけ元の場所に最終的には帰れるといいなぁと思います。

気持ち

今回一番考えたのは、隣の県で、能登に比べてほぼ被害はないですが、それでも震度5強を体験して猫たちの様子も普段とまったく違ったコト
うちは、猫専用のペットホテルも運営しているのでそれを他の方より強く感じました。
お客様の猫も1月1日で満室だったので結構いました。
怯える子、暴れる子、隠れる子、普段大人しいのにケージやキャリーに入れるだけでも大変で防災として準備することと
実際はかなり違うと思いました。
つまり想定以上のことが現地能登地方では起こっていると思います。
言葉では、キャリーを準備する・キャリーに猫を入れるなんですが、そこにいろいろと確実に想定以上のことが起きるわけです。
石川県でも現在二次避難所として、住める場所を確保していますが移住があまり進んでいません。
ほとんどの避難所にも猫や犬は連れて入れないので、車中泊か自宅に置いてきているか脱走している状態(もともと自由猫は外にいる)
猫や犬を家族として迎えている立場としては、いくら危なくて二次避難所で温泉とかしっかりとした施設を用意してもらっても
なかなか行く気にはなれないと思います。また地域的に年配の方が多いので住み慣れた思い出のあるところが
壊れていく姿もつらいでしょうし、そこから離れるというのもなかなかの決断です。
現地の親戚に物資を届けるためにいったメンバーも話を聞くとそんなことも言っていたそうです。


※車中泊中のわんちゃんと飼い主さん

これから

皆さんにお願いがあります
私は医療関係者でもないですし専門家でもないので詳しいこと・難しいことはわかりません
それでも防災士のセミナーで「そうだろうな」と共感したことがあります
これは通常の猫ボランティアでも私が心がけていることに近かったからです。

★枠内に先生の詳しい講義の抜粋は記載しておきますので興味のある方はどうぞ
被災している方に過剰に手を差し伸べて自分たちは弱者なんだと思わせないでほしいんです。
今ユーチューバーや目立ちたい人たちが炊き出しや励ましをしていますが被災した方も情報は見れます。
「~してやった」感を出して、「頑張れがんばれ」って言い過ぎないことも医学的には大事なんです。
もちろん直接的な支援で励まされる方もいることも事実
しかしそれは自分が目立つことが目的じゃなくてしっかり寄り添ってほしいんです。
陰ながらもくもくと支援すればいいのであって自分がしていることを伝える必要はなくて
今の実際の状況などを伝えることの方が私ははるかに大事だと思います。

カラ元気で必死に自分を奮い立たせようと無理をしている人
本当は猫や犬が気になるけどとても今は声に出せない人がいる
・・・人の数だけ思いも考えも違います。
みんな話しかけてほしいわけじゃないし
話したい人もいる
なのですべきことはそばで寄り添うことなんです。
話したければ話してくれるし話したくなければ黙っています
「こうあるべきだ」とか「こうだろう」「こうしてほしい」とわからない憶測で何か手を差し伸べることはやめましょう

【災害とトラウマ(心的外傷)】
・ASD(急性ストレス障害)
解離性の症状(意識や記憶などに関する感覚をまとめる能力が一時的に失われた状態)
現実感の喪失、離人症、解離性健忘等
・PTSD(心的外傷後ストレス障害)
侵入(再体験)…フラッシュバック
過覚醒(覚醒亢進)…不眠・イライラ感・怒り、集中力の低下など過敏な反応
回避(感情麻痺)…体験した出来事を思い出す刺激を避ける。災害現場や関係者に会うなどを避けるなど。
—————-
ASR/ASD/PTSRなどの反応が見られる症状がある状態が1か月以上持続するとPTSD(心的外傷後ストレス障害)
つまり簡単に言うと初期の状態をそのままにして寄り添い方を間違えるとPTSDに発展してしまうということです。
【サイバーズギルト】
生存者の罪悪感
喪失からの回復を妨げ、抑うつ感が長期化することがある
【被災された方にとって】
・安心してもらえること→穏やかな態度でそばにいる
・支えになりたいという意思を伝える→求められていることをする
・安易な励ましや否定は控える→相手の価値観を大事にする
「求めていることは何か?今、必要としていることは何か?」
【避けるべき態度・対応】
・被災者を弱者とみなし「~してあげる」といった恩着せがましい話し方をする
・被災者が体験していることを決めつける、憶測する
・すべての人がトラウマを受けている、自分の体験を話したがっている(話す必要がある)と考える
・被災者の反応を「症状」と呼ぶ、診断の観点で話す
・トラウマ体験や失ったモノの詳細を聞き出そうとする
・不正確な情報を提供する
※「サイコロジカル・ファーストエイド実施の手引き第2版」より出展
★災害医療とこころのケア 山崎加代子先生の講義の一部抜粋

支援のおねがい

モノ的な支援・金銭的な支援だけでなくシェアして頂くだけでも結構です
ぜひできることでかまいませんのでご協力いただけると嬉しいです。

活動費の支援

・ふくい動物愛護管理支援センター協会内
「fastふくい被災動物支援チーム」

・ご支援いただける方は、以下の口座へのお振込みをお願いします。
ゆうちょ銀行 記号:13310 番号:05294181 口座名義:シャ)フクイドウブツアイゴカンリシエンセンターキョウカイ

  ※他行からの場合
店名:三三八(サンサンハチ) 店番:338 種別:普通預金 口座番号:0529418

  ※お振込時の依頼人名に「ノト 」と付けていただくようお願いいたします。

   例)愛護太郎さん ⇒ 「ノト アイゴタロウ」

物資の支援

・猫の捕獲のために使う道具や直接配るためのモノを集めています
Amazon

物資は避難所によってすごく格差があると思います。物資を募っている団体はたくさんありますが正直、それって必要?という団体も多いです。わたしとしては、復旧復興には時間がかかりますので今集めすぎるのではなく本当に必要なものを必要な人に届けるほうが大事です。多くはアクションで募り、持って行けるところに置いてくだけがほとんどなのであるところには積み上がって仕分けも出来ていないのが現状です。周りの団体も県から規制がかかっているので公では行けていません。食料や物資は石川県や石川県の獣医師会が集めています。
そちらに物資はAmazon物資などで直接支援した方が、行政は緊急車両としてまだ満足に行き届いていないところに届けると思います。
わたし達も物資を募りますがそれは捕獲の為の道具だったり、直接現地の個人に渡すものに限るつもりです。
活動費の支援に関しても同様の考え方で、国や県がすでに動いているモノに対して集めるのではなくて、独自に行政では届かない部分で動くために使います。

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コラボライブ

NPO法人 府中猫の会、代表の石濱さんとYouTubeコラボライブで石川の現状をお話させて頂きました。(2024.1.14)
お互いコラボライブははじめてで、こちらの動画の前に自己紹介と少し話をした動画がもう一つありますが見て頂きたいのはこちら
ちゅー猫チャンネルとねこであチャンネルです。

【被災地の犬猫情報など】府中猫の会『ちゅー猫チャンネル』とはじめてのコラボ配信
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nekodea*宿と猫

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ミルクボランティア🍼※2023.10.10現在 ▶2023年|卒業:13猫 在籍:07猫+ばんちゃん ▶2022年|卒業:30猫 ▶2021年|卒業:40猫 ▶2020年|卒業:45猫 《nekodea》ミルボラ・デザイン・イベント企画 《宿と猫》ねこホテル&シッター・ステッカー販売 my family🐈 だいず🤍あずき🤎くろまめ🖤 居候🐱ばんちゃん

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2022年6月15日追加

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