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血液型クロスマッチテスト
猫の血液型をわかっていなくてはならない時は、
輸血を受けるときと、
輸血用の血液を預けたいとき、
そして出産を考えている場合です。
人と同じように、
血液型が異なる血液を輸液すると
拒絶反応が起こります。
例えば
A型の猫はA型抗原と抗B抗体を持っています。
B型の猫にはB型抗原と抗A抗体を持っています。
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「抗原」は赤血球上についています。
「抗体」というのは血漿中に含まれています。
抗体は特定の抗原に対して攻撃する役割を果たします。
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A型の猫にB型の血液を輸液すると、
A型猫が持っている抗体が
B型猫からもらった赤血球を攻撃してしまいます。
そうすると体の中で大量の赤血球が壊されて大変なことになってしまいます。
これを拒絶反応と言います。
血液がお互い相入れないととても大変なことになります。
そのために輸血する前は必ずクロスマッチ(交差試験)いう血液のテストを行います。
輸血の受け手となる猫の血液と、
血をあげる側の血液を、
交互に混ぜ合わせ(交差試験)、
その反応を見る検査です。
体内で互いの血液が混ざり合った時の様子を、
机の上で、擬似的に再現するテストのことです。
事前に血液型を知っておくと、
輸血に関する検査の短縮や
何型の猫を集めすべきかがすぐわかりますし、
逆にいつかどこかの輸液をすぐ必要とする猫ちゃんに
血を提供する立候補がすぐにできます。